2018-01-21から1日間の記事一覧

カズオ・イシグロ『遠い山なみの光』(小野寺健訳、早川文庫、2001)

作者の最初の長編小説で、1982年に書かれている。作者は1954年生まれだから、28歳の作品である。原題は、A pail view of hills。 なんとも不思議な作品である。主人公の悦子は、ロンドン近郊の田舎で一人暮らしをしている。永く閉じこもりの末マン…