2019-08-15から1日間の記事一覧

平野啓一郎『ある男』(文芸春秋社、2018・9)

弁護士の城戸は、何年か前に離婚の調停をしたことのある里枝さんという女性から折りいった相談をもちかけられる。里枝は、離婚後、宮崎市の近くの小さな街にある実家に一人の男の子をつれてもどり、家業の文房具店を手伝っていた。しばらくして、そこに画具…