2019-12-08から1日間の記事一覧

アビール・ムカジー『カルカッタの殺人』(田村義進訳、早川書房、2019・7)

第一次世界大戦後の1919年、英国の植民地だったインドのカルカッタを舞台にした異色の推理小説である。作者は、インド系の移民二世のイギリス人で、会計士をしていたが、40歳で自らのアイデンティティー確立のために一念発起して稿をおこしたという。 …