2020-03-30から1日間の記事一覧

門井慶喜『定価のない本』(東京創元社、2019・9)

作者は2018年に『銀河鉄道の父』で直木賞を受賞している。1971年生まれである。本書のタイトルは、古本のことである。古書には定価がない。古本屋は古書をいくらで売ろうと自由である。古本はそこに無尽の文化や歴史が内蔵されていることから多面的…