憲法を守るためにも町田市長、市議選挙の勝利を

町田中央地域9条の会街頭宣伝より

  ご通行中のみなさま、町田市民のみな様、こちらは、町田中央地域9条の会です。私たちは、憲法とりわけ第9条をまもるために、原町田、森野、中町、旭町および周辺住民の皆さんとともに、政治的立場、思想信条の違いを超えて草の根から世論と運動を広げるとりくみをすすめております。ただいまこの場をお借りして、憲法改悪阻止3000万人署名をおこなっています。署名にご協力おねがいしたします。

 みなさん、安倍首相は年頭から「歴史的使命をはたす」と憲法改定へのなみなみならぬ決意を公言しています。まもなく開かれる通常国会改憲発議が強行されるかもしれません。憲法を守るたたかいはいよいよ決戦のときをむかえ、今年の前半が勝負どころとなります。3000万署名を成功させ、世論の力で憲法改悪をはばもうではありませんか。

 安倍首相らは、憲法9条の1、2項をそのままにして、「自衛隊の合憲化」を書き込むだけだといいます。それなら容認してもと思う人がいるかもしれません。しかし、とんでもありません。自衛隊憲法に書き込むということは、自衛隊集団的自衛権をみとめた安倍政権による憲法の拡大解釈を改めて憲法の明文で追認することを意味します。9条は事実上、死文化し、自衛隊は海外に自由に出て武力を行使できるようになり、日本は文字通り「海外で戦争する国」への道を突きすすむことになります。安倍首相らのこのたくらみを阻止するために、平和を愛し、民主主義を尊重するすべての世論と力を総結集しようではありませんか。

 先の総選挙の結果、改憲勢力議席の3分の2以上を占めました。しかし、このことは、憲法改定、とりわけ第9条改定を国民が支持したことをけっして意味しません。総選挙の比例区での自民党の得票率は有権者の17%にすぎません。9条改定反対の世論はいぜんとして国民の過半数です。国民の世論と運動を総結集すれば、憲法改悪をはばむことは可能です。そのために力を合わせようではありませんか。

みなさんのなかには、北朝鮮の核実験やミサイル発射などを心配される方も少なくありません。たしかに、北朝鮮の危険な挑発とこれにたいするアメリカのトランプ政権の対応で、一つ間違えば戦争になりかねない事態が続いています。トランプ・アメリカ大統領は「すべての選択肢がテーブルの上にある」と軍事力行使を辞さない姿勢をあらわにし、安倍首相はこれに「完全な一致」を表明しています。こうした力による対決は、軍事衝突の危険を増大させるだけです。私たちは、北朝鮮の軍事挑発にきびしく抗議するとともに、軍事衝突は絶対に避け、関係諸国と協力して対話と外交交渉によって事態を打開するよう強く要求します。2度と戦争を繰り返さないという日本憲法の原点に立つ対応こそ求められています。

 ところが、安倍政権は、対話による事態打開に背をむけるだけでなく、このときとばかり日米軍事同盟の強化と軍備増強をすすめようとしています。日本にもっと武器を大量に買うようにと求めるトランプ大統領に、安倍首相は積極的に応じ、敵基地攻撃の巡航ミサイル装備などを急いでいます。安倍政権のこうした対応は、東アジアの緊張を激化させ、戦争の危険をいっそう増大させるだけです。安倍政権の危険な対外政策、安保政策を阻止するために世論と運動を盛り上げようではありませんか。

町田では2月18日告示、25日投票で市長、市議会議員選挙がおこなわれます。市長選挙には、わたしたち中央地域9条の会の事務局長として憲法を守る運動の中心になって活躍してきた木原信義さんが立候補の決意をし、年末年始フル回転で活動をくりひろげています。町田の市長選挙で木原さんを当選させ、市議会議員選挙でも憲法改悪阻止をかかげる政党の躍進を実現するならば、安倍政権、自民党による憲法改悪のたくらみを阻むうえで大きな力になるでしょう。住民の福祉や教育を犠牲にして大型開発すすめる石阪市政にかわって、中学校給食の実施など教育と福祉優先の政策をかかげる木原市政を実現し、市政を市民の手に取り戻そうではありませんか。

みなさん、森友学園や加計問題にみる安倍政権による国政の私物化、沖縄の新基地建設、原発再稼働の強行など安倍政権の暴走に、心ある人々の怒りと批判はとどまるところを知りません。さきの総選挙では、野党の分断が図られましたが、市民と野党の共闘は引き続き力を発揮しました。町田では超党派市民連合が結成され、その推薦をうけた日本共産党松村亮介氏の得票が前回を大幅に上回り、市長選挙市議会議員選挙への明るい展望を切りひらきました。野党と市民の共同をさらに広げ、安倍政権、自民党を追い詰め、日本の政治の流れをかえようではありませんか。来春の市長選挙市議会議員選挙はそのための絶好の機会です。市民と野党の共闘の力で、町田から新しい政治の風を巻き起こそうではありませんか。皆さんのご支援とお力添えを心から訴えます。最後に、憲法改悪阻止3000万人署名へ協力を重ねてお願いいたします。

                              以 上