2020-07-31から1日間の記事一覧

ル・クレジオ『隔離の島』(中地義和訳、筑摩書房、2013)

新型コロナ禍を機に、感染症の流行を題材にした作品をいくつか読んできた。カミユ『ペスト』、スティーブ・ジョンソン『感染地図』、高島哲夫『首都汚染』、小松左京『復活の日』などである。ル・クレジオの本作は、感染症の流行そのものを直接テーマにして…