2021-09-01から1日間の記事一覧

桐野夏生『ロンリネス』(光文社文庫、2021・8)

作者は日本文芸家協会の会長である。先に言論抑圧が支配する社会を描いた『日没』を読んだので、本書(2018年に単行本で刊行)が文庫化されて書店の平台に積み上げられているのを見つけて購入する気になった。テーマは一転して、夫婦間の不倫の話で、『…