2022-05-30から1日間の記事一覧

今村翔吾『塞翁の楯』(集英社、2021・11)

第166回直木賞受賞作である。時は戦国時代、秀吉の死を機に徳川家康の東軍と石田三成らの西軍が雌雄を決した関ケ原の戦いの直前、琵琶湖畔の大津城に籠った家康側の京極高次を毛利元康ら多勢の西軍が攻め、死闘の末高次側が降伏する。いわば関ヶ原の合戦…