2022-08-22から1日間の記事一覧

平野啓一郎『本心』(文芸春秋、2021・5)

同じ作者の作品に『ある男』がある。愛する夫の死後、夫が名乗っていた人物とはまったくの別人だったことがわかる。果たして本当は誰だったのか、というミステリー仕立ての作品だが、本書はその延長線のような作品で、生とはなにか、死とは何か、そもそも人…